スーパー耐久シリーズ2007 第7戦(最終戦)
予選:2007年11月10日(土)/決勝:2007年11月11日(日)
開催サーキット:ツインリンクもてぎ(栃木県)
コース全長:4801m レース距離:500km(105周)
ings Aero Parts & “TS06”Installation Machine
【CLASS-3】出走:10台
113 カルラレーシング☆ings北海Z(日産 フェアレディZ/Z33)
Driver A:大井貴之 B:伊橋勲
予選:クラス6位(NA5位)/総合19位
決勝:クラス5位/総合14位
ings Aero Parts Installation Machine
【CLASS-2】出走:9台
13 エクセディシーケンシャルエンドレスCS(三菱 ランサーエボリューション/CT9A)
Driver A:和田久 B:中村啓 C:HINOKI
予選:クラス4位/総合9位
決勝:クラス4位/総合8位
59 東和・MOTUL・ED・インプレッサ(スバル インプレッサ/GDB)
Driver A:大澤学 B:井尻薫
予選:クラス8位/総合13位
決勝:クラス3位/総合7位
602 明京産業・GrageSolution・RTG・ings EVO(三菱 ランサーエボリューション/CT9A)
Driver A:岩月辰文 B:南川雅紀 C:竹島徹
予選:クラス9位/総合23位
決勝:リタイヤ(61周)
【CLASS-3】出走:10台
7 アメニティホーム・エクセディRX-7(マツダRX-7/FD3S)
Driver A:井入宏之 B:佐々木孝太 C:赤鮫オヤジ
予選:クラス1位(ターボ1位)/総合14位
決勝:クラス7位/総合18位
【CLASS-4】出走:7台
18 FUNKY'SコスモソニックFKingsDC5(ホンダ インテグラ/DC5)
Driver A:浅野武夫 B:笠原智行 C:水書健司
予選:クラス7位/総合31位
決勝:クラス5位/総合22位
34 AUTOBACS ADVAN WORLD ONE インテグラ(ホンダ インテグラ/DC5)
Driver A:北川剛 C:守内庸介 C:田ヶ原章蔵
予選:クラス2位/総合24位
決勝:クラス2位/総合17位
51 TUBE FOUR TRUST GOCHI(ホンダ インテグラ/DC5)
Driver A:松本玲二 B:黒木英春 C:黒木健次
予選:クラス1位/総合22位
決勝:クラス1位/総合16位
■予選■
クラス3のタイトルチケットを持つのは4台。その中にingsエアロ装着車は2台。まず全戦菅生でポイントランキング首位に返り咲いたカルラレーシング☆ings北海Z。2番手には27号車BMW。15ポイント差があるとはいえ、終盤2戦のボーナスポイント制はこの点差をひっくり返す可能性があるため、決して安全とはいえない点差だ。そして74号車フェアレディZとアメニティホーム・エクセディRX-7が続く。特にこの2台は『予選トップ、決勝優勝』が最低条件となるため、予選から攻めてくる事は明白。そしてこの日のもてぎは天気予報が見事に的中し、雨がコースを濡らす。予選から波乱が起こりそうなコンディションで最終戦が始まった。
Aドライバー予選、トップは41号車フェアレディZ。27号車BMWが2番手につけたがこの段階で重要なのは『27号車BMWに予選ポイントを与えない』ことが最重要なポイント。カルラレーシング☆ings北海Z大井選手はタイヤの内圧が上がらず全くグリップしないタイヤに手こずり2'18.779でクラス5番手に沈む。アメニティホーム・エクセディRX-7井入選手は2'17.442でクラス3番手、ターボ車のトップタイムをマーク。タイトル争いに残るためにもここで予選ポイントは獲得しておきたいところ。
そして続いて行われたBドライバー予選。アメニティホーム・エクセディRX-7佐々木選手が2'16.813のクラストップタイムをマーク!これでターボ車の予選ポイントを獲得しタイトル争いの権利を残した。そして合算タイムでもクラス3総合でのトップタイムとなり明日の決勝に向け好位置からのスタートを切ることとなる。カルラレーシング☆ings北海Z伊橋選手も2'19.780でクラス8位に沈んでしまい、合算の結果クラス6番手からスタート。一番の脅威である27号車BMWに予選ポイントを獲得されずに済んだのは幸いだったが、相手は予選3番手。各車の位置がレース展開にどのように影響するかが気にかかる。天候は翌日も雨と出ている。なお他クラスではエクセディシーケンシャル エンドレスCSが2クラス4位、名京産業・Garage Solution・PTG・ings EVOが同9位。TUBE FOUR TRUST GOCHIは4クラス1位を獲得。AUTOBACS ADVAN WORLD ONE インテグラも同2番手につけた。逆にFUNKY'SコスモソニックFKingsDC5は同7位からスタートする。
■決勝■
予報通りこの日も雨。フリー走行の時点では雨脚も弱まり、コンディションは回復するかとも思われたが、天候は絶えず変化し続ける。冷たさを感じる小雨降る中、いよいよ今年最後の決勝レースのスタートがきられた。
アメニティホーム・エクセディRX-7が先頭で1コーナーへ、続いて27号車BMW、39号車NSX、74号車フェアレディZ、そしてやや遅れてカルラレーシング☆ings北海Z。3周目、アメニティホーム・エクセディRX-7にスタート進行違反のドライブスルーペナルティの裁定が下ってしまう。翌周、アメニティホーム・エクセディRX-7は早々にペナルティを消化する。
いまひとつ調子の上がらないカルラレーシング☆ings北海Zは、4周目に41号車フェアレディZに抜かれ6位に下がってしまう。アメニティホーム・エクセディRX-7は4周目にペナルティを消化。
18周目、カルラレーシング☆ings北海Zが号車RX-7を抜きクラス4番手に浮上。この時点での順位は1位39号車NSX。2位に27号車BMW、3位74号車フェアレディZ。カルラレーシング☆ings北海Zが4位。アメニティホーム・エクセディRX-7は7位を走行。
29周目、カルラレーシング☆ings北海Z大井選手から無線が入る。『エンジンが吹けない!!』電気系トラブルか? 2分29秒台まで急にタイムが落ちる。必死の思いであらゆる操作を試し、最後の最後キルスイッチを操作したところトラブルは解消。
翌周には2分20秒台までタイムを戻すもアメニティホーム・エクセディRX-7に抜かれクラス5位に順位を落とす。34周を終了し、クラス3最初のピットストップは14号車RX-7。続いて35周でアメニティホーム・エクセディRX-7がピットインを行う。
レースも1時間半を経過しようとする頃、クラス2の6号車ランサーがトラブルなのか、ピットロード上で止まってしまう。そして雨はさらに強くなり、このレース初のセーフティーカー(SC)が導入される。このSC中にで74号車フェアレディZ、27号車BMWがピットイン。カルラレーシング☆ings北海Zもピットイン。カルラレーシング☆ings北海Zはクラス3位まで順位を回復する。逆にSC前にピットストップを行ったアメニティホーム・エクセディRX-7は順位を大きく落とす事となる。クラス3のマシンのほとんどが1回目のピットストップを消化し、この時点での順位は74号車フェアレディZが1位。27号車BMWが2位、カルラレーシング☆ings北海Zが3位、アメニティホーム・エクセディRX-7が7位となる。トップが44周を消化。ここでSCが離れレース再開。クラス2位の27号車BMWとの差は少ない。27号車BMWとカルラレーシング☆ings北海Zのクラス2位争いが展開!タイトル争いをする2台のバトル!47周目の4コーナーで27号車BMWをアウトから抜きカルラレーシング☆ings北海Zはクラス2位浮上!逆に27号車BMWはカルラレーシング☆ings北海Zに抜かれた翌48周目に5コーナーでコースアウト。コースへ戻るも大きく後退する。
レース開始から2時間経過。また雨が強くなってきた。今回2度目のSCが入る。このSC中に27号車BMWがピットイン。カルラレーシング☆ings北海ZもこのSC中にピットに入る。ドライバー交替を行い、いざピットアウトしようとエンジンをかけるべくイグニッションを捻る。しかしカルラレーシング☆ings北海Zのセルモーターは回るもエンジンに火が入らない。今年1年間悩まされたトラブルがこの重大な場面で出てしまった!カルラレーシングのピットに一瞬張り詰めた空気が広がる! しかし何とかエンジンが始動しピットアウト。ロスタイムも少なく済み、SCの隊列の最後尾に戻る事ができた。
トップ58周終了でリスタート。順位は39号車NSX、27号車BMW、カルラレーシング☆ings北海Zのトップ3。仕切りなおしのリスタート。なんとカルラレーシング☆ings北海Z伊橋選手がスピン!!順位をクラス4位に落としてしまう。そして予想はされていたが公式通知として正式に『先頭車両の周回が規定に満たなくても16時の時点でチェッカー』と発表された。また雨が強くなりSCが入る。このレース3回目のSCだ。ここで39号車NSXがピットイン。アメニティホーム・エクセディRX-7も63周でピットイン。これでクラス3全車が義務ピットストップ消化。あとはゴールまで走りきるのみ。
SCが離れリスタート。このまま順位をキープすればカルラレーシング☆ings北海Zがタイトルを獲得する。しかし、波乱の展開はすんなりとこのレースを終えさせてはくれなかった。なんと71周目のヘアピンでカルラレーシング☆ings北海Zがスピンを喫しクラス6位に後退。この時点で27号車BMWはクラストップ。カルラレーシング☆ings北海Zがクラス6位の場合、わずか1ポイント差でタイトルは27号車BMWの手に。
『レースは何が起こるかわからない。』
その言葉を信じ、チームクルー全員が望みを捨てず祈るようにモニターを注視する。望みが通じたのか?75周目のV字コーナーで41号車フェアレディZが27号車BMWを抜きさる。このまま41号車フェアレディZが優勝すればカルラレーシング☆ings北海Zは現状の順位で完走すればタイトル獲得という状況に。チェッカータイムまでの時間が非常に永く永く感じられる。この時ほど速く時間が経過して欲しいと願うチームクルー。ようやく16時をむかえ、総合トップの8号車ポルシェがチェッカーを受ける。ピットウォールそばで伊橋選手の帰りを待つカルラレーシングのクルー。そして最終ビクトリーコーナーを立ち上がってくるオレンジのマシンが姿を現す。伊橋選手はカルラレーシング☆ings北海Zをウォールそばに寄せ右手で大きくガッツポーズ!そして念願のチェッカー!
クラス5番手でフィニッシュした事でカルラレーシングの2007年クラス3のシリーズタイトルが決定した。大井選手は2001年以来、伊橋選手とカルラレーシングには初のスーパー耐久クラスチャンピオン獲得となった。もちろんingsにとっても参戦以来初のタイトル獲得となった。
歓喜に満ちたカルラレーシングとは対照的に今回不運に付きまとわれてしまった感のあるアメニティホーム・エクセディRX-7は序盤のペナルティ、厳しい燃費、天候にも翻弄された我慢のレース展開...。SCも不利にしか働かずクラス7位で完走するのが精一杯であった。ランキングも今回優勝の41号車フェアレディZ、3位の74号車フェアレディZに抜かれシリーズ5位となってしまう。
今回修復が間に合わず無念のリタイヤとなってしまったH.I.S.◆ings◆Zは中盤戦のリタイヤが響きシリーズクラス8位で参戦初年度のシーズンを終える。
STクラス2は東和MOTULEDインプレッサが今期ベストリザルトとなる3位表彰台を獲得。エクセディシーケンシャル エンドレスCSは4位でフィニッシュ。明京産業・GrageSolution・RTG・ings EVO は残念ながら61周目でリタイヤとなってしまった。
これでシリーズランキングはシーケンシャルエンドレススポーツがシリーズ3位、東和インテックレーシングが8位、パームタウン岩月組が11位、同じくパームタウン南川組が13位という最終結果となった。
STクラス4は今回は松本玲二選手をAドライバーに擁したTUBE FOUR TRUST GOCHIが見事優勝。2位に前戦優勝のAUTOBACS ADVAN WORLDONEインテグラが入りingsエアロ装着車の1-2。 逆にFUNKY'SコスモソニックingsDC5はクラス5位でフィニッシュとなった。
ランキングは東名スポーツ北川組がシリーズ4位、鈴鹿で守内選手がAドライバー登録のため東名スポーツ守内組は11位と言う結果。浅野レーシングが5位、AGY motor sportsは松本組がこのポールトゥウインでたった1戦のみの参加だが7位にランクイン。同じくAGY motor sportsからエントリーした井尻組が13位という結果を残して2007シーズンを締めくくった。 |