2007年スーパー耐久シリーズは昨年同様、杜の都仙台市の郊外にある仙台ハイランドレースウェイにて開幕した。仙台ハイランドではS字からヘアピンにかけて路面が再鋪装されたことで、練習走行の段階で昨年以上のタイムアップを果たすマシンも多く見られた。また、この再舗装は『タイヤに厳しいサーキット』という仙台ハイランドの大きな特徴を隠すこととなり、レギュレーション変更に伴うレース距離の増加なども含め、ドライビングやレース戦略の組み立てに大きく影響を与えそうだ。
■4月21日:公式予選■
曇り空の下で行われた公式予選。
今シーズンから予選方式が変更となり、A/B両ドライバーのベストタイム合算でグリッドが決定されるシステムに変更となった。また、各クラスポールポジションのチームに3ポイントが与えられることからも予選自体の重要性が増すこととなった。まずは13時20分から30分間にわたりAドライバーによる予選アタックが行われた。
予選は各セッション前半15分間はクラス1と2、後半15分をクラス3と4のドライバーがアタックするよう分けられている。#7 アメニティホーム・エクセディRX-7のアタッカーは井入選手、#113 カルラレーシング☆ings北海Zのアタッカーは大井選手が務める。
井入選手は昨年大井選手がマークした仙台ハイランドのレコードタイムを上回る1'53.787をマーク!
文句なしのクラス3トップタイムだ。
逆に大井選手はタイヤのグリップ不足に悩まされ1'55.771でクラス5位にとどまった。
その後15分のインターバルをおいて行われたBドライバー予選。
#7 アメニティホーム・エクセディRX-7は佐々木選手、#113カルラレーシング☆ings北海Zは伊橋選手がアタックする。しかしクラス3/4のアタックが開始する直前、雨が降ってきたためコースコンディションこそドライだがウェット宣言が出される。しかしそんなコンディションでも佐々木選手は1'55.582でクラス3のセッショントップタイムをマーク。伊橋選手も周回を重ねるごとに徐々にタイムアップし、1'55.649をマークしこのセッションでクラス2位となるタイムをたたき出した。タイムの集計で#7 アメニティホーム・エクセディRX-7は文句なしのクラスポール獲得。
#113 カルラレーシング☆ings北海Zはこの伊橋選手のアタックタイムで#74 フェアレディZに惜しくも0.045秒届かなかったもののクラス3番手のグリッドを獲得。予選ポジションを挽回することに成功した。
予選終了後に行われたCドライバー走行では#7 アメニティホーム・エクセディRX-7の赤鮫選手は2'00.825で通過基準タイムをクリア。明日の決勝レースへの出走権利を手に入れた。
#113 カルラレーシング☆ings北海Zの武井選手は出走しなかったため、明日は大井選手と伊橋選手の2人で戦うこととなる。
#13 エクセディシーケンシャル エンドレス座間のHINOKI選手、#333 YZ SPECのシュスコ選手、#18 FUNKY-SコスモソニックingsFK-DC5の
笠原選手も基準タイムをクリアした。
■4月22日:決勝■
決勝日当日、仙台ハイランドは深い霧に包まれた。
この日最初のスケジュールであるフリー走行は霧のため中止となるなどコースコンディションは最悪なものとなってしまっている。
2007年初のレーススタートはセーフティーカースタートで幕を開けた。序盤コースの状況を確かめるよう、慎重に隊列を組んで周回を重ねる。セーフティーカーによる隊列走行は11周にわたり続けられた。しかしコースには所々に深い水溜りや川が多く見られ、スタート直後からコースアウトする車が続出する。
20周終了時点でST3トップは#39 NSX。その後方、約12秒離れてクラス2位に#113 カルラレーシング☆ings北海Z。#74 フェアレディZを間において#7 アメニティホームエクセディRX-7はクラス4位を走行。クラス2位から4位までの3台は僅差でバトルを繰り広げるが再度セーフティカーが入り、水入りの状態に。
セーフティーカーラン中の25周目、#113 カルラレーシング☆ings北海Zが1回目のピットイン。
各チーム、ピット作戦を再考。今後の雨脚や霧の様子を見計りあらゆる可能性を検討する。本来なら124周(500q)にて行われるレースではあるが、この段階での走行ペースなどを考えると規定で定められる4時間でチェッカーとなることはほぼ間違いない。状況が常に激しく変化するため、他車とのタイム差やピットインのタイミングなどをチームスタッフは常にラップモニターで監視し最善の状況を考察する。
38周が終了した時点でセーフティカーが離れ再度スタート。
40周終了時点でのクラス3の順位は#39 NSX、#333 H.I.S.-Z、#15 フェアレディZ、そして4位に#7 アメニティホーム・エクセディRX-7、5位に#113 カルラレーシング☆ings北海Z。
45周目#7 アメニティホーム・エクセディRX-7に黄旗区間での減速義務違反のペナルティにより60秒のペナルティストップが命じられる。そしてほぼ時を同じくして#333 H.I.S.-Zにもオレンジボール旗が提示されピットインを余儀なくされる。特に#7 アメニティホーム・エクセディRX-7への60秒ペナルティストップは明らかに勝負権を奪い取られる事を意味する。
雨が強くなれば霧が晴れ、雨が弱まればまた霧が出る。このような状況が絶えず繰り返され、50周目に3回目のセーフティーカー導入。このセーフティーカーランの間にSTクラス3トップを走行する#39 NSXがピットイン。#113 カルラレーシング☆ings北海Zがクラス3トップに浮上する。
54周目、#113 カルラレーシング☆ings北海Zは2回目のピットインを行う。ドライバーは大井選手から伊橋選手に交代。すべての作業を終え、いざピットアウトのためにエンジンを始動させようとするも何とエンジンがかからない!!この週末に何度か出てきたトラブルがこの場面で出てしまった!!何とかエンジンをかけることに成功するが、かなりのタイムロスを受けてしまった。
セーフティーカーが離れ、56周目に#15 フェアレディZがピットイン。
#113カルラレーシング☆ings北海Zはこの間に何とかクラストップに再浮上するもピットアウトした#15 フェアレディZとの差はわずかしかない。しばらくはコンマ5秒以内の差でバトルを続ける。
60周終了時点。クラス3の順位は#113 カルラレーシング☆ings北海Z、#15 フェアレディZ、#7 アメニティホーム・エクセディRX-7、#74 フェアレディZ、#41フェアレディZ、#333 H.I.S.-Z。
64周目に#113 カルラレーシング☆ings北海Zは#15 フェアレディZに抜かれクラス2位に後退。そして66周目に4回目のセーフティーカーが入り、76周目に赤旗が提示。この時点でレースが成立してしまった。
結局#113 カルラレーシング☆ings北海Zがクラス2位、#7 アメニティホームエクセディRX-7がクラス3位と表彰台を獲得したが今回のレース周回数の大半がセーフティーカーランであり、すっきりしない幕切れとなった。
レース終了後も審議が続き、#113 カルラレーシング☆ings北海Z、#7 アメニティホームエクセディRX-7共に順位に影響は
無かったものの正式に順位が確定するまで安心できない混乱続きのレースとなってしまった。
なお#13 エクセディシーケンシャル エンドレス座間がクラス2暫定優勝の#26 ランサーがペナルティで順位降格。繰り上がりクラス3位となる。クラス3の#333 H.I.S.-Zはクラス7位、クラス4、#18 FUNKY'SコスモソニックingsFK-DC5はクラス4位でそれぞれ完走を果たした。
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